orphans / LOST CITY
撮影のことについて
Facebookであげましたが
少し整理する意味でも、もー少し掘り下げて書いてみようと思う。
〜〜〜
人の生活や、それにつきまとう感情とか他人との関係性とかに興味があった。
一人一人の視界があって、考えがあって、同じことでも感じ方が違う。当たり前だけど。
でもその感覚の差異から生まれるそれぞれの価値観だったりが
とても魅力的に思えるのだ。
それは「当たり前」だと思っていることが
別の世界ではまったく「当たり前」ではなくなるということ。
その発想は、なんとなく僕を自由にしたと思う。
それから一人一人の世界(人生とも言えるし、価値観とも言える)
に興味がわき、その流れでたくさんの人々が暮らしている「街」が
なんだか面白く見えてきた。
この多種多様な「普通」がひしめき合っている街が
どう成り立っているのか。
窓の明かりから想像を膨らませることもあったし、とにかくたくさんの点の集合体が
この自分が生きている場所そのものだと感じ
そこからまた興味の対象は「点」へと絞られていった。
そんなものだから
例えばアーティストの絵がどうやって描かれたのか。
その絵のモデルは何を考えていたのか感じていたのか。
この曲は何を歌った曲なのだろう、この本は何を伝えようとしているのか。
そういった「点」を見つけては
僕なりの解釈と偏見をもって
少しずつ消化する日々がはじまった。
消化した「点」は身体の中にストックされて
季節が過ぎるようなタイミングで芽を出すのだ。
〜〜〜
ある曲の音や言葉は、古い感情を蘇らせた。
暖かいけれど窮屈だった。
満たされているはずなのに空っぽで
水の中みたいに、自由で、同じくらい苦しかった。
足元は見ないようにして、塀の外ばかり眺めていた。
いつかここから脱けてやるんだって
漠然と決意していた。
無知だけを武器にして、ただ外に出たい一心で家を出た。
外に出ると、そこはとても冷たくて、自由で、心地よさと同じだけの孤独な空気が流れていた。
みんな何かを背負っていて、それでも1人で立ってなきゃいけない。
歳をとるにつれてなおさらだ。
それでも、朝は平等にやってきて
確実に昨日の自分は死んでいく。
orphans と lost city をそれぞれキーワードにして
少しずつリンクさせて作った。
ある曲に出てくる男の子と女の子がモデルです。
orphans
model ushi
LOST CITY
model carin
生きるということは死んでいくということだと誰かが言った。
はじまりと終わり
両極を感じながら時間は流れていく。
「今」は確実に終わっていってる。
だからこそ、今感じることをその時々に消化していきたい。
絵も描くし写真も撮る、ありがたいことに表現の手段はごまんとある。
hairはその中の一部で、しかしそれは「人」を介して表現する以上、一部であり全てなのです。
流されていく感情を
僕はいちいち心に留めて、吐き出す。
何が本当の豊かさなのかを探求している。
ps オフショット
完全にゆるキャラなかりんちゃん
あと王冠(コスト318円)
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