冷蔵庫の中に夜の庭
クールダウン
クールダウン
最近のめまぐるしさから一瞬、解放された1日だった。
それでも朝からスキルのレッスンだけは予定に入れておいた。これは日常から離れすぎないために。
ここ数日、毎日日記をつけている。といってもtwitterにだけれど。
1日は早い、嚙みしめる隙もなければ留める記憶も少ない。師走の延長みたいな日々がもうずっと続いている。命を燃やせているのだろうか。
垂れ流しになった記憶や掬い切れなかった感情はどこに流れていってしまうのだろう。
みんなはどうしているのだろう。
僕は足早に過ぎ去っていく季節や想いが恐くて、切ない。何かを残したいって思う。
1日過ごしてみて実感するのは、やはり与えられた時間も、きっと幸せも不幸せも、相対してみんな等しいんじゃないかってこと。
1日の充実を体感できる時間が、長ければ薄く短ければ濃い。
たぶん一生だってそうなんじゃないか。わからないけどさ。
リズムに間があると埋めるように考える。
くだらないこともたくさん考える。
例えば今日は自転車移動がほとんどで、その道中に「にごり」って言葉は字のフォルムというか、流れがとてもきれいだなと考えていた。
あと濁点の強さに対して丸みがあるから、柔らかいのに芯がある感じがする。
漢字にした時の濁りとのギャップもあっていい。それに濁りは汚い意味で使われがちだけれど、時として旨味としての意味も持つからおもしろいな。
濁りも魅力ととらえられるなら、もっと自由になる気がした。
へんなの
そんな1日。
夕方にはもろもろ用事が済んで、久しぶりに家でウイスキーを舐めたらすぐに眠くなってしまった。体は疲れていたらしい。
借りてきた映画は観ていない。
ゴールデンのテレビ番組は退屈で、灯りを消してヘッドホンで聴く音楽は宇宙であった。
大切な気持ちは冷蔵庫に入れて、もう今日を終わりとすることにします。
夜の庭、無邪気に遊んで、あとはもう春になっちまえばいい。まだ冷たい風が干しっぱなしの洗濯物に絡んで鳴いた。
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